自作専コンメモ
2013/05/22(Wed)



3月中、BeatmaniaIIDXのコントローラーを製作しました。
製作前の必要要件として、

・皿と鍵盤の距離がACと同様
・皿の大きさがACと同様
・1P2P切り替え可
・奥行き30cm程度

として設計を行いました。
また、必須では無いけれども可能ならば盛り込みたい要件として、

・メンテ性
・拡張性(後の発光改造など)
・小型
・できるだけ安価(重要)
・素人でも加工できる範囲内

を考慮しました。

静音性は特に気にしないものとし、外観はあまりにもお粗末なものでなければ許容範囲内です。

また、製作に当たって、以下のWebサイトを参考にさせて頂きました。
う゛ぇ。
そうすch
自転車やら何やら同好会 from My Home



・概要
[Ascii社製ビートマニア専用コントローラ b.m.V PS](通称5鍵コン)の基盤を利用して製作します。

定期的にいろいろいじっているため、写真ごとに見た目が違いますが、現状ではこんな感じです。
対比のために専コンを置きました。


大体の大きさがわかる視点。


横から撮影した図。


設計図。実は設計段階で大きなミスがあるのですが…。(後述)




・材料
塩ビ板 \500くらい * 3 = \1500くらい
MDF板 2.5mm = \120くらい
MDF板 5mm = \200くらい
木材 栂 1820*550*12 = \499
加工費 = \80
タッピングねじ(8個入り) 15mm = \200くらい
ねじ 超低頭(6個入り) 12mm = \189
ねじ 15mm(7個入り) *2 = \278
金折(4個入り) = \49
芝ボタン鍵盤 \480 * 7 = \3360
芝ボタン四角 \400 * 2 = \800
マイクロスイッチ \200 * 7 = \1400
芝送料 + 代引き手数料 = \1250
芝税 = \340
線材 = \200くらい
ギボシ端子 \9 *20 = \180
端子スリーブ \6 *18 = \108
5鍵専コン \580
ネオジム磁石(4個入り) = \105
皿シート \1700 + 送料 \350 = \2050
PS2コントローラー = \0(その辺に転がってたジャンク)

計13488円 (くらい)

レシートは全て保管しておいたはずが、メインで揃えた場所のものを紛失。
何処かにまとめてあるはずなのですが…どこだったかな。
半分以上が芝商事での品物の代金ですね。
ほとんどがボタン代だということがわかります。

用途を簡単に解説。
塩ビ板はアクリルの代わりに使用するのと、ターンテーブルの天板を削り出します。
木材とMDF板、タッピングネジで本体の大枠、箱の部分を作製します。
また、メンテナンス性を高めるために、底面は金折とネオジム磁石で固定しています。
コンパネ部分は芝商事から取り寄せたボタン、そして5鍵コンから流用したターンテーブル部分を加工して利用します。
電子回路の部分は5鍵コンを乗っ取って利用します。
ねじは部品の固定に使用し、ギボシ端子はメンテナンス性を高めるために配線に利用します。
線材を数色揃えたかったのですがホームセンターを5件回っても使用できそうな物が発見できなかったため、PS2のコントローラから線材をぶった切って利用します。
大まかな説明おわり。



・ICの乗っ取り
回路部分が死亡すると取り返しがつかないので、まずはそこから製作を行いました。
手法については参考Webサイトに詳しく記載されているはずです。
5鍵コンの鍵盤接点とICの足から配線を引き、信号を乗っ取ります。
ICは非常に細いので、ハンダ付け後はホットボンドで固めます。
セリアでホットガンもグルースティックも100円で売っていました。
一番壊しやすい部分だと聞いていたので慎重に行いましたが、いとも簡単にできてしまったので正直拍子抜けしてしまいました。


5鍵コンからPS2コンの線を利用してハンダ付けをしたところ。


・コンパネ部分製作
自作コンの醍醐味、実際にプレイ中に触る部分を作ります。
鍵盤部分1、鍵盤部分2、ターンテーブル部分土台、ターンテーブル天板を、塩ビ板から作ります。
この工程は友人が機械加工を行なってくれたため、高い精度で手間をかけずに行うことができました。
S氏に多謝。
土台部分は3mm厚、天板は5mm厚で作りました。
図は設計段階のものですが、実際削りだすに当たって土台部分が3mmになっていたり、天板中央部のくぼみの直径を80mmにしたりといった細かい違いがあったりするかもしれません。
大体の参考までに。
ちなみに、ACのターンテーブルの高さは21mmだそうです。
5鍵コンの天面までの高さが大体16mmなので、そこに5mm板を乗せて21mmということにしました。


鍵盤部分土台。


ターンテーブル部分土台と天板。

できたものが以下の写真。


鍵盤部分に芝ボタンをはめてみた。


ターンテーブル部分仮組み。



・箱の製作
木材を加工して箱の部分を製作します。
MDF板を天板と底面に、栂の板を箱の側面にします。
直角が欲しかったのでお店で加工してもらったのですが、そもそも木材自体が曲がっていたため、きれいな箱にはなりませんでした。
真っ直ぐな板を選んだのに加工ミスで違う板にされたりとかそういう話がありました。
それは置いておいて、ドリルで穴を開けてタッピングネジで固定します。
できるだけ歪みをとるためにいろいろやったりします。
普通は長手方向の向きでねじで固定するべきだよな、とカットした後で気が付きましたが、その後の用途を考えるとこの向きでもよかったのかもしれません。
この辺りは手作業でいろいろ試行錯誤していたので写真がほとんどありませんでした。
側面が出来たら、天面を大きさを合わせてカットし、コンパネ用の穴を開けて行きます。
それが終わったら固定用の穴を開けて仮組みします。


鍵盤部分の大きさ合わせ。


仮組みした状態。だいぶ形になって来ました。



・回路部分とガワ部分の合わせ
外と中ができているので、もうほとんど完成です。
配線を行い、基盤も箱の中に収納し、動作テストを行います。
何点か接触不良が起きていたため、修正を行いました。


紙の箱の中に基盤を収納しました。

そして、動作テスト配信中に気がついてしまったんです。
あれ、なんか皿遠すぎない?ということに。
実際に20mmほど離れすぎていました。
設計ミスですね…。

しょうがないので鍵盤部分土台とターンテーブル部分土台の間隔18mmを狭めました。
塩ビを正確に20mmカットするような技術はありませんので、妥協策。



・ひとまず完成
というわけで、専コンよりはACに近いコントローラーが出来ました。
今後の課題としては、

・ターンテーブル部分の土台製作
・発光改造
・塗装

といった工程を考えています。

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